解説
受注処理・営業事務の自動化- 注文受付から受注登録までの工程分解と、販売管理SaaS・SFA・RPA・AI社員の使い分け
AI社員総合センター 編集部
約12分で読めます監修: 高澤皆生

受注処理は、注文を社内の在庫や出荷、請求につなぐ売上の入口です。注文はメールやFAX、電話、Webフォーム、EDIとバラバラの様式で届きます。それを一件ずつ読み取って販売管理システムに入力し、在庫を確認して納期を回答します。
この手作業は、特定の営業事務担当に集中しがちです。繁忙期は受注入力が追いつかず、転記ミスで誤出荷も起きます。担当者が休むと受注が止まるという悩みも、業種を問わず聞かれます。
本記事は特定のツールや業種に閉じず、受注処理という業務そのものを主役に据えます。注文の受付から受注登録、在庫と出荷の手配、納期回答までのどこを自動化できるかを整理します。手段の違いと、どこから手を付けると効果が出やすいかも扱うハブ記事です。FAX受注の読み取りや見積作成、請求書発行の進め方は専門記事へご案内します。
販売管理SaaSは受注や在庫、売上の記録と管理の中心を担います。受発注SaaSは取引先の注文をデータで受け取る経路をつくります。SFA/CRMは商談と顧客の情報を管理し、RPAは決まった画面操作を反復します。
AI社員はメールやFAX、PDFから注文を読み取って転記します。商品マスタや在庫との突合、例外の振り分け、一次チェックも手順どおりに行います。受注処理が重くなる原因は、入力よりも手前の読み取りと確認・突合にあります。これらは競合ではなく、役割を分けて組み合わせるのが現実的です。
目次
なぜ受注処理は重く、属人化するのか
受注処理は、注文を受け付け、内容を確認し、受注として登録し、在庫・出荷を手配して、納期を回答するまでの一連の業務です。問題になりやすいのは、注文の入り口が一つではないことです。長年の取引先はFAXや電話、別の取引先はメールの添付PDF、Web経由の注文はフォーム、大口取引はEDI——というように、同じ『注文』でも様式と経路がバラバラで、それぞれに合わせた読み取りと入力が必要になります。
そのうえ、注文書の書き方は取引先ごとに違います。商品名が略称や旧品番で書かれている、数量や単位の表記が揺れている、希望納期が本文に文章で書かれている、といった『揺らぎ』を、担当者が経験と勘で読み解いて自社の商品マスタに突き合わせています。この『読み取り・突合・確認』の段取りが特定の担当者の頭の中にしかないと、その人が不在の日に受注が滞り、引き継ぎもできません。受注処理が属人化しやすいのは、システム操作よりも、この手前の判断に依存しているからです。
つまり受注処理の効率化は、『販売管理システムの入力を速くする』だけでは実現しません。様式が揺れる注文をいかに正確に読み取り、商品マスタ・在庫と突き合わせ、例外だけを人に回すか——この前工程をどう仕組み側に移すかが鍵になります。下のチェックリストは、受注処理が重くなっている会社で典型的に見られる症状です。
- 注文がメール・FAX・電話・Webフォーム・EDIなど複数の経路でバラバラに届く。
- 注文書の様式が取引先ごとに違い、商品名・品番・数量・単位の表記が揺れている。
- 注文内容を一件ずつ目で読み、販売管理システムへ手入力しているため繁忙期に滞る。
- 転記ミス・読み違いによる誤出荷・数量違い・納期遅れが、ときどき発生する。
- 在庫・納期の確認に時間がかかり、お客様への受注確定・納期回答が遅れる。
- 受注処理の段取りが特定の営業事務担当に属人化し、休むと受注が止まる・引き継げない。
受注処理が重くなる原因の多くはシステムへの入力ではなく、その手前にある様式が揺れる注文の読み取りと、商品マスタ・在庫との突合・確認にある。
受注処理の工程分解 - どこに手作業が残るか
受注処理は、業種や商材が違ってもよく似た工程に分解できます。おおむね、①注文の受付(メール・FAX・電話・Webフォーム・EDIなど各経路からの受け取り)、②内容の確認(商品・数量・単価・納期・宛先の読み取りと、商品マスタ・取引条件との突合)、③受注登録(販売管理システムへの入力・受注番号の採番)、④在庫・出荷手配(在庫引当・出荷指示・必要に応じた発注)、⑤納期回答・受注確定の連絡、⑥売上計上・請求への引き渡し、という流れです。
このうち、判断そのものより時間と神経を使うのは、その手前の手作業です。FAXやメール添付の注文書を読み取って販売管理システムに転記する、略称や旧品番を正しい商品コードに引き当てる、数量・単位・単価が取引条件と合っているか確かめる、在庫を見て納期を判断する——こうした『読み取り・突合・一次チェック』が受注処理を重くします。とくに様式が取引先ごとに違う注文書や、ルールが固まっていない例外注文(特価・取り置き・分割納品など)は、人手が残りやすい部分です。
効率化の定石は、全工程を一度に変えることではなく、件数が多く手順が安定した工程から自動化し、受注の当日に残る手作業を減らすことです。まずは『どの経路から、どれだけの注文が、どんな様式で届いているか』を見える化し、読み取りと転記から切り出していきます。下のチェックリストは、自動化の検討対象になりやすい受注処理の手作業の例です。
- 注文の受付・集約: 複数経路(メール/FAX/フォーム/EDI)に散らばる注文を一か所に集める。
- 注文内容の読み取り: 注文書・メール本文から商品・数量・単価・納期・宛先を取り出す。
- 商品マスタ突合: 略称・旧品番・型番ゆれを正しい商品コードに引き当て、単価・取引条件と照合する。
- 受注登録: 読み取った内容を販売管理システムへ入力し、受注として記録する(転記ミスが起きやすい工程)。
- 在庫引当・出荷手配: 在庫を確認して引き当て、出荷指示や不足分の発注につなぐ。
- 納期回答・受注確定連絡: 在庫・生産状況をふまえた納期の回答と、注文受付の返信。
- 売上計上・請求引き渡し: 出荷実績の確定と、請求・売上計上への受け渡しの下ごしらえ。
- 01注文を受け付けるメールやFAX、電話、フォーム、EDIなど各経路から注文を受け取ります。
- 02内容を確認する商品と数量、単価、納期、宛先を読み取ります。商品マスタや取引条件と突き合わせます。
- 03受注を登録する読み取った内容を販売管理システムへ入力します。受注番号を採番します。
- 04在庫と出荷手配在庫を確認して引き当て、出荷を指示します。不足分は発注につなぎます。
- 05納期を回答する在庫と生産状況をふまえて納期を回答します。注文受付の返信を送ります。
- 06請求へ引き渡す出荷実績を確定します。売上計上と請求への受け渡しを行います。
様式が揺れる注文や例外注文は人手が残りやすい部分です。
効率化の手段 - 販売管理SaaS・受発注SaaS・SFA/CRM・RPA・AI社員の役割の違い(実名は出典リンク方式・中立)
受注処理・営業事務の効率化を支える手段は、役割で分けて考えると整理しやすくなります。第一に販売管理SaaSは、受注・在庫・出荷・売上・請求といった販売の記録と管理の『中心』を担います。第二に受発注(BtoB EC)SaaSは、取引先がWebやアプリからFAX・電話の代わりに注文を入力できる経路をつくり、注文を最初からデータで受け取れるようにします。第三にSFA/CRMは、商談・顧客・取引履歴を管理し、営業活動と受注の前段(引合・見積)を支えます。
第四にRPAは、人がパソコンで行う決まった画面操作(別システムへの転記・登録・ダウンロードなど)を、ルール通りにくり返し実行します。そして第五にAI社員は、生成AI・大規模言語モデルや文字認識を中核に、メール・FAX・PDF・画像といった『揺らぎのある注文』を読み取って構造化し、自社の手順どおりに商品マスタ・在庫と突合し、転記・振り分け・一次チェックを行います。略称や旧品番、文章で書かれた希望納期、取引先ごとに違う様式——こうした、ルールを固定しきれない受注の前工程を、人の確認を挟みながら巻き取れるのが特徴です。
これらは競合ではなく役割分担です。受発注SaaSは『注文をデータで受け取る経路づくり』、販売管理SaaSは『受注・在庫・売上の記録と管理』、SFA/CRMは『商談・顧客の管理』、RPAは『決まった操作の反復』、AI社員は『様式が揺れる注文の読み取りと、その後の突合・転記・振り分け・一次チェック』を担います。下記のサービスはいずれも実在の専用ツールであり、AI社員と組み合わせて使える前提で中立に挙げています。最新の機能・料金は必ず各社の公式情報でご確認ください(優劣を断定するものではありません)。
出典: 各サービスの公式ページ(機能の詳細・最新の料金・対応範囲は公式でご確認ください)。受注処理・営業事務に関わる代表的なツールの一例です。
- Bカート/株式会社Dai ── BtoB EC・受発注システム(公式表記)。取引先がWebから注文できる受発注の経路づくりを支援。
- CO-NECT(コネクト)/CO-NECT株式会社 ── 受発注システム(公式表記)。FAX・電話・メールの注文をデジタル化する受発注の経路づくりを支援。
- アラジンEC/株式会社アイル ── Web受発注システム・BtoB EC(公式表記)。卸・メーカー向けに受発注のWeb化を支援。
- 楽楽販売/株式会社ラクス ── 販売管理システム(公式表記)。受注・見積・売上などの販売管理業務をクラウドで支援。
- 商蔵奉行クラウド/株式会社オービックビジネスコンサルタント ── 販売管理・在庫管理システム(公式表記)。受注・売上・仕入・在庫の管理を支援。
- Mazrica Sales/株式会社マツリカ ── SFA/CRM(公式表記)。商談・顧客情報の管理など営業活動を支援し、受注の前段に関わる。
- HubSpot Sales Hub/HubSpot Japan株式会社 ── 営業支援(SFA/CRM)ソフトウェア(公式表記)。顧客・商談の管理など営業プロセスを支援。
| 比較項目 | AI社員 | 販売管理/受発注SaaS・SFA・RPA |
|---|---|---|
| 得意とする領域 | 様式が揺れる注文の処理 (メール・FAX・PDF・画像など様式が混在する注文を読み取り、自社の手順で商品マスタ・在庫と突合し、転記・振り分け・一次チェックする) | 受発注SaaSは注文をデータで受け取る経路、販売管理SaaSは受注・在庫・売上の記録と管理、SFA/CRMは商談管理、RPAは決まった操作の反復を担う |
| 受注処理での主な役割 | 受注前工程を巻き取る (バラバラの経路で届く注文の読み取り・突合・受注登録の下ごしらえを進め、受注当日に残る手作業を減らす) | 登録済みの受注・在庫・売上の管理、Web経由での注文受付、ルール化済み操作の自動実行 |
| 様式・例外への強さ | 例外を解釈して振り分け (略称・旧品番・文章の希望納期や、特価・分割納品などの例外も内容を解釈し、判断が必要な分だけ人に回す) | 想定どおりの様式・操作に強い。様式の揺れや例外はマスタ整備・ルール追加・人の対応が必要になりやすい |
| 属人化への効き方 | 段取りを仕組みへ移す (読み取り・突合・一次チェックの手順を仕組み側に持たせ、担当者の頭の中に頼らない受注処理に近づける) | 販売管理SaaSは記録の標準化、受発注SaaSは入力経路の統一、RPAは決まった手順の固定化で属人化を一部緩和 |
| 費用(目安) | 業務量に応じた個別お見積もり (任せる業務範囲と注文量に応じて設計。繁閑の差や取引先ごとの様式に合わせた調整がしやすい) | ユーザー数・機能・取引規模などに応じた料金が一般的。受発注先の数や機能により幅がある |
※本比較は一般的な傾向に基づく整理です。販売管理SaaS・受発注SaaS・SFA/CRMは記録・管理・受付・営業活動に、RPAは定型操作の反復に強みがあり、本記事はその価値を前提に、補完関係としてAI社員を位置づけています。各サービスの機能・料金は各社公式情報が最新です。実際の適合性は業務内容・注文量・既存システムの状態により異なります。
受注処理の前工程を巻き取る - 個別業務記事へのご案内
受注処理の効率化は、システムへの入力を急ぐより、その手前にある『注文の読み取りと突合』を仕組み側に移すほうが効果的です。とくに人手が残りやすいのは、FAX・メールで届く注文の読み取り、見積から受注への引き継ぎ、在庫を見た発注、そして受注後の請求書発行です。いずれも、紙・PDF・メールからの読み取りと突合という共通の負荷を抱えており、AI社員が前工程の手作業を巻き取りやすい領域です。
ここでは概要にとどめ、各業務の典型フロー・できること・関連SaaSとの役割の違い・始め方は、それぞれの専門記事で詳しく解説しています。受注処理を含む営業事務全体を整理したい場合は営業事務効率化の記事を、自社で最初に巻き取りたい業務から個別記事を読み進めてみてください。仕入側(発注・調達)の整理は購買・調達自動化のハブ記事もあわせてご案内します。
- FAX・メール受注の読み取り: 注文書を読み取って販売管理システムへ転記する受注入力の下ごしらえ(受発注業務をAI社員に任せる記事)。
- 見積作成: 引合内容から見積を作成し、受注へつなぐ前段の整理(見積作成をAI社員に任せる記事)。
- 在庫・発注: 在庫の確認と不足分の発注で、欠品や納期遅れを防ぐ(在庫管理・発注をAI社員に任せる記事)。
- 請求書発行: 受注・出荷データからの請求書作成・送付・売掛計上の下ごしらえ(請求書発行をAI社員に任せる記事)。
- 営業事務全体: 受注処理を含む営業事務の自動化の全体像と、データ入力など周辺業務(営業事務の効率化/データ入力の記事)。
受注処理の効率化の進め方 - どこから始めるか
受注処理の効率化を始めるときは、いきなり受注業務全体を変えるのではなく、件数が多く手順が安定している経路から手を付けるのが堅実です。多くの会社で最初の候補になるのは、FAX・メールで届く注文の読み取りと販売管理システムへの転記です。ここは件数が多く、転記ミスが誤出荷につながりやすい一方で、様式の揺れさえ吸収できれば自動化の効果が見えやすい工程です。人の確認を挟みながら段階的に巻き取れます。
次に、注文の入り口が多すぎる場合は、取引先に受発注SaaSでのWeb注文へ移行してもらい『最初からデータで受け取る』経路を増やすことも有効です。ただし、長年FAX・電話に慣れた取引先がすぐに切り替わるとは限りません。そこで、Web化しきれない経路の注文はAI社員が読み取りで吸収し、販売管理SaaSは受注・在庫・売上の記録の中心としてこれまで通り使う、という併用が現実的です。受注入力にかかる時間、転記ミス・誤出荷の件数、納期回答までの時間を導入前後で比較できるようにしておくと、効果を判断しやすくなります。
判断の物差しは、システムのライセンス費だけではなく『受注処理に毎月どれだけの時間と人手・神経がかかっているか』『担当者が不在でも受注が回るか』です。注文の経路や様式がバラバラ、繁忙期に受注入力が滞る、転記ミスによる誤出荷が起きている、受注処理が特定担当に属人化している、といった症状が強いほど、前工程を自動化する価値が出やすくなります。料金や効果は注文量・業務範囲・既存システムの状態により異なるため、固定額の前提ではなく業務量に応じた個別のお見積もりで検討するのが適切です。
- ステップ1: 注文がどの経路から、どんな様式で、どれだけ届いているかを見える化し、手作業(読み取り・突合・転記)が集中している工程を特定する。
- ステップ2: 件数が多くミスが起きやすい一経路(FAX・メール受注)を選び、AI社員に読み取り・突合・受注登録の下ごしらえを切り出す。販売管理SaaSは受注・在庫・売上の記録に残す。
- ステップ3: 受注入力の時間、転記ミス・誤出荷の件数、納期回答までの時間を導入前後で比較し、小さく併用して検証する。
- ステップ4: 安定後に対象経路・対象業務を広げ、可能なものは受発注SaaSでのWeb注文へ移行。受注確定・与信・出荷可否などの最終判断は人(営業・営業事務)に残す設計を保つ。
よくある質問(FAQ)
- 販売管理システムを入れれば受注処理は楽になりますか?
- 販売管理SaaSは受注・在庫・売上の記録と管理の中心を効率化しますが、その手前にある『メール・FAX・PDFからの注文の読み取りと、商品マスタ・在庫との突合・確認』は人手が残りがちです。受注処理が重くなる原因の多くはこの前工程にあり、ここをAI社員で巻き取り、販売管理SaaSと組み合わせると効果が出やすくなります。
- どの経路から手を付けると効率化に効きますか?
- 件数が多く転記ミスが起きやすいFAX・メール受注の読み取りと販売管理システムへの転記から始めるのが定石です。様式の揺れを吸収できれば、繁忙期の滞りと誤出荷の両方に効きやすい工程です。
- 受発注SaaSを入れればAI社員は不要ですか?
- 役割が違います。受発注SaaSは取引先がWebから注文を入力する経路をつくり、注文を最初からデータで受け取れるようにします。一方で、長年FAX・電話に慣れた取引先がすぐ移行できるとは限りません。Web化しきれない経路の注文はAI社員が読み取りで吸収するため、両者は補完関係です。
- RPAとAI社員はどちらが受注処理に向いていますか?
- 優劣ではなく役割が違います。RPAは決まった画面操作の反復に強く、AI社員は様式が揺れる注文の読み取りと突合・振り分け・一次チェックに強みがあります。定型操作はRPA、様式や例外の処理はAI社員、というように組み合わせるのが効果的です。
- 属人化した受注処理は改善できますか?
- 改善の方向性は、受注処理の段取り(読み取りの勘どころ・突合の順序・例外の扱い)を担当者の頭の中から仕組み側へ移すことです。AI社員に読み取り・突合・一次チェックの手順を持たせ、判断が必要な部分だけ人が見る設計にすると、担当者が不在でも回しやすくなります。あわせて手順の文書化を進めると引き継ぎも楽になります。
- 小さな会社でも受注処理の自動化は意味がありますか?
- むしろ担当者が少ない会社ほど、受注処理が一人に集中しやすく、効果や安心感を感じやすい傾向があります。まずは件数の多いFAX・メール受注の読み取りなど、前工程の一経路から小さく始めるのがおすすめです。
- 自動化すると営業事務担当の仕事はなくなりますか?
- なくなるというより、手作業から確認・調整・お客様対応へ役割が移ります。AI社員は読み取り・転記・突合・一次チェックといった前工程を担い、受注確定・与信・納期の最終判断や、イレギュラーなお客様対応は人が行います。受注入力にかけていた時間を、納期調整や顧客フォローに振り向けやすくなります。
結論
受注処理・営業事務の自動化は、『販売管理システムを入れれば終わり』ではなく、受注の工程ごとに、どこに手作業が残り、何が受注当日に滞っているかを見極めることから始まります。重さの原因はシステムへの入力よりも、その手前にある様式が揺れる注文の読み取りと、商品マスタ・在庫との突合・確認にあることが多いものです。
手段は競合しません。受発注SaaSは注文をデータで受け取る経路を、販売管理SaaSは受注・在庫・売上の記録と管理を、SFA/CRMは商談・顧客の管理を、RPAは決まった操作の反復を、AI社員は様式が揺れる注文の読み取りとその後の前工程を担います。すでに販売管理システムを使っている会社こそ、『システムを入れても受注処理に残った手作業』からAI社員を試す価値があります。
まずは件数が多くミスが起きやすいFAX・メール受注の読み取りから、販売管理SaaSと併用しながら小さく検証してみてください。営業事務全体の整理は営業事務効率化の記事で、各業務の進め方は個別記事で、仕入側は購買・調達自動化のハブ記事で、費用の考え方は料金相場の記事で詳しく解説しています。

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