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解説

RPAの3種類(サーバー型・デスクトップ型・クラウド型)の違いと選び方- 規模・統制・保守で決める

AI社員総合センター 編集部

4分で読めます監修: 高澤皆生

AI社員メディアRPAの3種類(サーバー型・デスクトップ型・クラウド型)の違いと選び方規模・統制・保守で決める業務自動化全般

RPAを調べ始めると、まず「サーバー型」「デスクトップ型」「クラウド型」という言葉に出会います。同じRPAでも、動く場所と管理のしかたが違い、向いている規模も費用のかかり方も変わります。

ツールの比較から入ると、この型の違いを見落としたまま機能の多さで選んでしまいがちです。順序は逆で、まず自社に合う型を決め、そのあとで型の中からツールを比べるほうが外しにくくなります。

本記事では、RPAの3種類の違いを5つの観点で整理し、選び方の順序を解説します。具体的なツールの比較は別記事「RPAツールの比較と選び方」、費用の内訳と相場の考え方は「RPAの費用相場」、RPAとAI社員の使い分けは「AI社員とRPAの違い」に譲り、本記事は種類の違いに絞ります。

目次
  1. RPAの3種類 - サーバー型・デスクトップ型・クラウド型
  2. 自社に合う型の選び方 - 3つの問い
  3. どの型でも残る手作業 - RPAの外側
  4. よくある質問(RPAの種類)
  5. まとめ

RPAの3種類 - サーバー型・デスクトップ型・クラウド型

RPAは、人がパソコンで行う決まった操作をソフトウェアのロボットに任せる仕組みです。このロボットを「どこで動かし、誰が管理するか」で、3つの型に分かれます。

デスクトップ型は、担当者のパソコンにロボットを入れて、そのパソコンの中で動かす型です。1台ごとに導入でき、個人や部署の作業を自動化するのに向いています。サーバー型は、社内のサーバーにロボットを置き、複数の処理を集中管理する型です。ロボットの稼働状況・権限・ログを一か所で管理でき、全社で使う業務に向いています。クラウド型は、提供事業者のクラウド上でロボットを動かす型です。自社でサーバーを持たずに始められ、利用量に応じた課金が中心です。

3つは優劣ではなく用途の違いです。同じ製品が複数の型を用意していることも多く、途中で型を変えられる場合もあります。まずは自社の対象業務が「誰が・何台で・どのくらいの量を」動かすものかを見て、型を絞ります。

サーバー型 と デスクトップ型・クラウド型 の比較表
比較項目サーバー型デスクトップ型・クラウド型
動く場所

社内サーバー

(サーバー上でロボットが動く。担当者のパソコンが起動していなくても実行できる)

デスクトップ型は担当者のパソコン上、クラウド型は提供事業者のクラウド上

管理のしかた

一元管理

(ロボットの稼働・権限・実行ログを一か所で管理し、統制しやすい)

デスクトップ型は各パソコン単位で個別管理。クラウド型は事業者の管理画面で管理

向いている規模

全社・複数部門

(多数の処理を同時に動かし、統制要件がある業務)

デスクトップ型は個人・少人数の部署。クラウド型は環境を持たずに小さく始めたい場合

費用のかかり方

初期の設計と環境構築が中心

(サーバーの用意と設計・構築にまとまった費用がかかり、ライセンスは年額の契約が多い)

デスクトップ型は台数単位、クラウド型は利用量や月額単位で始めやすい。金額は製品ごとに異なる

保守の重さ

運用担当が必要

(ロボットの数が増えるほど、変更管理と監視の体制が要る)

デスクトップ型は作った本人に依存しやすい。クラウド型は基盤の更新を事業者が担うが、シナリオの手直しは自社

※一般的な整理です。提供形態・課金単位・管理機能は製品ごとに異なり、複数の型を組み合わせられる製品もあります。最新の仕様は各社の公式情報でご確認ください。

自社に合う型の選び方 - 3つの問い

型を選ぶときは、ツールの機能表を見る前に、自社の業務について3つの問いに答えます。①誰が動かすか(1人の担当者か、複数部門か)、②どのくらいの量と頻度か(日に数回か、常時大量か)、③統制の要件があるか(実行ログや権限の管理を求められるか)。

1人の担当者が日に数回動かす作業なら、デスクトップ型で十分なことが多く、担当者自身が作って直せる範囲に収まります。複数部門で常時動かし、ログや権限の管理が要るなら、サーバー型が向きます。サーバーを持たずに小さく試したい、あるいは社内にIT担当がいない場合は、クラウド型が始めやすい選択肢です。

どの型を選んでも共通する注意点があります。RPAはあらかじめ決めた手順をそのまま実行する仕組みなので、画面のレイアウトや帳票の様式が変わると止まり、手直しが要ります。型を決めると同時に「誰が保守を担うか」を決めておくと、作った人しか直せない状態を防げます。

RPAの型を決めてからツールを選ぶ順序
  1. 01対象業務を1つ選ぶ手順が固定的で、件数が多く、変更が少ない業務を選びます。
  2. 023つの問いに答える誰が動かすか・量と頻度・統制要件の有無で、型を絞ります。
  3. 03型の中からツールを比べる対象業務・運用体制・費用・保守の4軸で候補を比べます。
  4. 04保守の担当を決める作る人と直す人を決め、様式が変わったときの手順を用意します。人が担う
  5. 05小さく試して広げる無料トライアル等で一業務を試し、止まりにくさと直しやすさを確かめてから範囲を広げます。

ツールの具体的な比較は「RPAツールの比較と選び方」で、費用の内訳は「RPAの費用相場」で整理しています。

どの型でも残る手作業 - RPAの外側

型を正しく選んでも、RPAには残る手作業があります。RPAが得意なのは「決まった画面で決まった操作を繰り返す」ことで、取引先ごとにレイアウトが違う請求書を読み取る、表記の揺れる会社名を同じ取引先と判定する、一致しない入金を仕分ける、といった「形式が揃わない入力」と「例外の判断」は苦手です。

この部分は、人が前処理をしてRPAに渡すか、形式の揺れる読み取りと判定を担うAIと組み合わせるかのどちらかになります。当センターでは、特定の業務を役割として引き受けるAIを「AI社員」と呼んでおり、読み取り・判定・突合はAI社員、決まった操作の反復はRPA、という組み合わせを現実的な分担として整理しています。

RPAとAI社員のどちらを選ぶかではなく、どこまでをRPAに任せ、その手前をどう扱うかを先に決めておくと、導入後に「例外のたびに止まる」状態を避けやすくなります。詳しい比較は「AI社員とRPAの違い」で解説しています。

RPAの型は「どこで動かし、誰が管理するか」で決まる。型を決めても残るのは、形式の揃わない入力と例外の判断である。

よくある質問(RPAの種類)

デスクトップ型とサーバー型は、あとから切り替えられますか?
製品によっては、デスクトップ型で作ったロボットをサーバー型の管理下に移せるものがあります。ただし移行の可否と手順は製品ごとに異なるため、将来全社展開の可能性があるなら、最初に候補製品の移行経路を公式情報で確認しておくのが安全です。
クラウド型は社内システムにも使えますか?
クラウド型は、Webブラウザで操作するシステムやクラウドサービスとの相性が良い一方、社内ネットワークの中だけで動くシステムを操作するには接続のしくみが要る場合があります。対象業務で操作する画面がどこにあるかを先に確認してください。
小さな会社はどの型から始めるべきですか?
担当者1人の作業を自動化するならデスクトップ型、サーバーを持ちたくない・IT担当がいないならクラウド型が始めやすい選択肢です。どちらの場合も、無料トライアル等で一業務を試し、止まりにくさと直しやすさを自社の手で確かめてから決めることをおすすめします。
型によって費用はどう変わりますか?
サーバー型は環境構築と設計にまとまった初期費用がかかり、デスクトップ型は台数単位、クラウド型は利用量や月額単位で始めやすい傾向です。ただし金額は製品と契約形態で大きく異なります。費用の内訳と見方は「RPAの費用相場」で整理しています。

まとめ

RPAはサーバー型・デスクトップ型・クラウド型の3種類で、違いは動く場所・管理のしかた・向いている規模・費用のかかり方・保守の重さにあります。ツール名より先に、誰が・どのくらいの量を・どんな統制要件で動かすかから型を決めると、選択を外しにくくなります。

どの型でも、様式の変更には手直しが要り、形式の揃わない入力と例外の判断はRPAの外側に残ります。保守の担当と、RPAの手前の扱いを先に決めておくことが、止まらない運用の条件です。

ツールの比較は「RPAツールの比較と選び方」、費用は「RPAの費用相場」、AI社員との使い分けは「AI社員とRPAの違い」で、それぞれ詳しく解説しています。

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