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解説

コールセンターのAI活用|入電対応・一次回答・後処理の負担とコンタクトセンターシステム/AI社員の使い分け

AI社員総合センター 編集部

15分で読めます監修: 高澤皆生

AI社員メディアコールセンターのAI活用入電対応・一次回答・後処理の負担とコンタクトセンタ…問い合わせ・カスタマーサポート

電話が次々に鳴り、出ても同じような問い合わせが続きます。保留にして担当部署を探し、折り返しを約束して取り次ぎます。通話が終わるたびに内容を要約し、台帳やシステムへ入力する後処理も発生します。

月末には入電数と対応時間、よくある質問を集計してレポートにします。この工程が一日じゅう回り続け、人手と時間を大きく消費します。問い合わせの種類が多いほど負担は重くなり、AI活用が課題になります。

本記事は特定の製品をすすめず、業務の仕組み化を中立に整理します。どの工程に負担が出るかを示します。手作業の見直しと、CTIやIVR、音声認識を備えたコンタクトセンターシステムを扱います。

ボイスボットやチャットボット、AI社員も比べ、代表的なサービスは公式出典リンク付きで実名を挙げます。システムは電話の受け口と振り分け、録音、対応状況の可視化という土台として有効です。それでもその場での回答や要約入力、台帳への転記、集計レポートは人手で残ります。

AI社員は一次回答の下書きとFAQ照合、後処理の入力や転記、レポートのたたき台を自社のルールで担います。両者は競合ではなく、つなげて使うと効果が出やすくなります。クレームや重要案件の最終対応、顧客への約束や契約に関わる判断は人が担う前提です。

目次
  1. コールセンター業務とは - どの工程に負担が出るか
  2. コールセンターでよくある負担と、仕組み化できる範囲
  3. コールセンターを効率化する手段 - 手作業の見直し・コンタクトセンターシステム・ボイスボット/チャットボット・AI社員
  4. 代表的なコンタクトセンター/音声AIのサービス(受付・録音・自動応答・分析)
  5. コンタクトセンターシステム(受付・録音・可視化まで)とAI社員(一次回答・後処理まで)の役割の違い
  6. 関連する電話・問い合わせまわりの業務 - 業務別の記事へ
  7. コールセンターのAI活用・効率化の進め方
  8. よくある質問(FAQ)
  9. 結論

コールセンター業務とは - どの工程に負担が出るか

コールセンター/コンタクトセンターとは、電話を中心に(最近はメール・チャット・SNSも含めて)、顧客からの問い合わせ・注文・予約・クレームなどを受け付け、対応していく窓口の総称です。一件ごとに「電話を受ける→相手の用件を聞く→一次回答する→必要なら保留して調べる/担当へ取り次ぐ→通話後に内容を記録する(後処理)」というサイクルがあり、これが一日に何十件・何百件と繰り返されます。

負担が出やすいのは、第一に『一次回答』です。同じような質問(営業時間・手続き方法・在庫・配送状況など)が繰り返し来て、その都度マニュアルやFAQを探しながら答えるため、待ち時間と対応時間がかさみます。第二に『保留・取り次ぎ』です。自分では答えられない用件を保留にして担当部署を探し、折り返しの約束をして引き継ぐ——という割り込み作業が積み重なります。第三に『後処理(ACW)』です。通話が終わるたびに、要件・対応内容・結果を要約して台帳やシステムへ入力する作業が発生し、これが入電数に比例して膨らみます。

つまりコールセンターの重さは『電話を受けて話すこと』だけではなく、『同じ質問に何度も一次回答すること』『通話後に内容を入力する後処理』『よく来る質問を集計すること』にもあります。仕組み化を考えるときは、自社のセンターで一番時間を奪っているのがどこか(一次回答か、取り次ぎか、後処理か、分析か)を見極めることが出発点になります。

コールセンターの重さは『電話を受けて話すこと』だけではない。『同じ質問への一次回答』『通話後の入力(後処理)』『よく来る質問の集計』にも負担が潜んでいる。

コールセンターでよくある負担と、仕組み化できる範囲

コールセンターの負担は、工程ごとにある程度パターンが決まっています。入電段階では、着信の振り分け・待ち呼の管理・あふれ呼(取りきれない電話)の発生。一次回答段階では、よくある質問への回答・マニュアル/FAQ検索・顧客情報の確認。保留/取り次ぎ段階では、担当部署の特定・折り返し約束・引き継ぎメモの作成。後処理(ACW)段階では、通話内容の要約・台帳やシステムへの入力・対応履歴の記録。分析段階では、入電数・対応時間・呼種別(問い合わせの種類)の集計とレポート化——といった作業が繰り返し発生します。

このうち『着信の振り分け(IVR)』『録音・通話の可視化』『対応状況のモニタリング』『定型質問の自動応答(ボイスボット)』は、コンタクトセンターシステムやボイスボットで仕組み化しやすい領域です。一方で、『相手の用件に合わせてFAQから答えを組み立てる』『通話内容を要約して台帳に入力する』『問い合わせを担当へ転記して回す』『よく来る質問を集計して気づきを添える』といった作業は、システムを入れても人手で残りがちです。仕組み化を進めるときは、まずこの二つを切り分けるのが要点です。なお、クレームの最終対応・例外的な要望への判断・顧客への約束や契約に関わる判断は、自動化の対象ではなく人が担う領域として切り分けて考えます。

  • 入電: 着信の振り分け(IVR)、待ち呼の管理、あふれ呼(取りきれない電話)の抑制。
  • 一次回答: よくある質問への回答、マニュアル/FAQ検索、顧客情報・履歴の確認。
  • 保留/取り次ぎ: 担当部署の特定、折り返し約束、引き継ぎメモの作成。
  • 後処理(ACW): 通話内容の要約、台帳やシステムへの入力、対応履歴の記録。
  • 分析・レポート: 入電数・対応時間・呼種別(問い合わせの種類)の集計・レポート化。
  • 仕組み化しやすい: 着信の振り分け(IVR)、録音・可視化、対応のモニタリング、定型質問の自動応答(システム/ボイスボット向き)。
  • 人手が残りやすい: 一次回答の組み立て、通話内容の要約・入力(後処理)、問い合わせの台帳転記、レポートの気づき。
  • 人が担う領域: クレームの最終対応、例外的な要望への判断、顧客への約束・契約に関わる判断。

コールセンターを効率化する手段 - 手作業の見直し・コンタクトセンターシステム・ボイスボット/チャットボット・AI社員

コールセンターを効率化する手段には、大きく四つの方向があります。一つ目は『手作業の見直し』で、FAQ/トークスクリプトの整備、応対ルールの統一、後処理の入力テンプレート化など、運用ルールを整えることです。手軽ですが、作業そのものは人手に残ります。二つ目は『コンタクトセンターシステム(CTI・IVR・音声認識)』で、着信の振り分け・録音・通話の文字起こし・対応状況の可視化・分析を一つの基盤でまとめて行えるようにするものです。三つ目は『ボイスボット・チャットボット』で、よくある定型の問い合わせを音声/テキストで自動応答し、必要なものだけ人につなぐものです。四つ目が『AI社員』で、これらを背景に、一次回答の下書き・FAQ照合・後処理の入力・台帳化・取り次ぎまで、自社の手順に沿って一連で巻き取る仕組みです。

重要なのは、どの手段も得意な工程が分かれているという点です。コンタクトセンターシステムは『受け口・振り分け・録音・可視化』、ボイスボット/チャットボットは『定型質問の自動応答』、AI社員は『それらを自社ルールでつなぎ、一次回答の組み立てや後処理の入力・転記まで含めて運用を回すこと』が中心です。そして、システムやボイスボットを入れても、『個別事情のある質問に合わせて答えを組み立てる』『通話内容を要約してシステムに入力する』『問い合わせを台帳へ転記して担当へ回す』といった、応対の前後に続く手続きは、人手で残るか、別の仕組みで巻き取る必要があります。

  • 手作業の見直し: FAQ・トークスクリプト・応対ルール・後処理テンプレートの整備。作業自体は人手に残る。
  • コンタクトセンターシステム(CTI/IVR・音声認識): 着信振り分け・録音・文字起こし・可視化・分析を一基盤で(受け口・振り分け・可視化が中心)。
  • ボイスボット/チャットボット: よくある定型質問を音声/テキストで自動応答し、必要なものだけ人へ(定型応答の入口)。
  • AI社員: 一次回答の下書き→FAQ照合→後処理の入力→台帳化→取り次ぎまで自社の手順で巻き取る。
  • 共通の前提: いずれも得意な工程が分かれ、個別事情の回答組み立て・後処理入力・転記は別途運用が必要。
  • 切り分け: クレームの最終対応・例外判断・顧客への約束は自動化せず人が担う。

代表的なコンタクトセンター/音声AIのサービス(受付・録音・自動応答・分析)実名は出典リンク方式・中立

国内外で、コールセンター/コンタクトセンターの受付・振り分け・録音・音声認識・自動応答・分析に対応した複数のサービスが提供されています。下記は代表的なクラウド/ソリューションの一例です。製品ごとに、得意な工程(着信の振り分け中心か、通話の録音・音声認識/可視化中心か、ボイスボットによる自動応答中心か、統合的なプラットフォームか)・対応チャネル(電話のみか、メール/チャット/SNSも含むか)・既存システムとの連携・料金体系が異なります。優劣を断定するものではなく、最新の機能・対応範囲・料金は必ず各社の公式情報でご確認ください。

選ぶ際の観点は、入電の規模(席数・月間コール数)、自社で一番負担が大きい工程(一次回答か、取り次ぎか、後処理か、分析か)、電話以外のチャネルも統合したいか、そして既存の顧客管理(CRM)や台帳・社内システムとどうつなぐか、です。一次回答の下書き・通話内容の要約入力(後処理)・問い合わせの台帳化まで自社の手順に合わせて自動化したい場合は、これらのサービス単体で完結させず、後述するAI社員との組み合わせも検討に入ります。

出典: 各サービスの公式ページ(得意な工程・対応チャネル・最新の機能/料金は公式でご確認ください)。コールセンター/コンタクトセンターの受付・録音・音声認識・自動応答・分析に関わる代表的なクラウド/ソリューションの一例です。

代表的なコンタクトセンター/音声AIのサービス(各社公式サイト)

コンタクトセンターシステム(受付・録音・可視化まで)とAI社員(一次回答・後処理まで)の役割の違い

コンタクトセンターシステムとAI社員は、しばしば混同されますが役割が異なります。コンタクトセンターシステム(CTI/IVR・音声認識・ボイスボット)は『電話の受け口、着信の振り分け、録音・文字起こし、対応状況の可視化、定型質問の自動応答という土台』を担うサービスです。これに対してAI社員は、生成AI・大規模言語モデルを中核に、その土台の上で発生する『相手の用件に合わせた一次回答の下書き作成、FAQ/マニュアルとの照合、通話後の要約と台帳/システムへの入力(後処理)、問い合わせの担当者への取り次ぎ、レポートのたたき台づくり』まで、自社の手順に合わせて巻き取る仕組みを指します。

言い換えると、コンタクトセンターシステムは『受け口・振り分け・録音・可視化の器』、AI社員は『その器の上で発生する応対の作業(一次回答の組み立て・後処理入力・転記・レポートのたたき台)』の役割です。コールセンターの現場では、システムで着信を振り分け録音できても、個別事情に合わせて答えを組み立てる・通話内容を要約して入力する・問い合わせを台帳に転記する作業が人手で残り、ここが対応時間と後処理の温床になりがちです。システムを入れても、この運用の手続きが手作業のままだと、オペレーターの負担は完全には軽くなりません。

したがって両者は競合せず、つなげて使うのが自然です。受け口・振り分け・録音・可視化・定型応答はコンタクトセンターシステムが担い、一次回答の下書き・FAQ照合・後処理の入力・問い合わせの台帳化・レポートのたたき台はAI社員が自社ルールどおりに進め、判断が必要な点(クレームの最終対応・例外的な要望・顧客への約束)だけ人にエスカレーションする——この分担にすると、コールセンターを入電から後処理・分析まで通して軽くできます。クレームの最終対応や契約に関わる判断は、いずれの場合も人が担う設計にします。

AI社員 と コンタクトセンターシステム(受付・録音・可視化まで) の比較表
比較項目AI社員コンタクトセンターシステム(受付・録音・可視化まで)
主な役割

応対前後の運用作業まで担う

(着信の受け口に加え、一次回答の下書き作成・FAQ照合・後処理(要約・入力)・問い合わせの台帳化・取り次ぎまで自社の手順で巻き取る)

着信の振り分け(IVR)、録音・文字起こし、対応状況の可視化、定型質問の自動応答(ボイスボット)など『土台』が中心

カバーする範囲

土台の上の応対作業まで

(入電受付→一次回答の組み立て→FAQ照合→後処理入力→台帳化→取り次ぎ→レポートのたたき台まで一連で対応)

受付・振り分け・録音・可視化・定型応答まで。個別事情の回答組み立てや後処理入力の手続きは別途運用が必要

個別事情・例外への対応

意味で読み取り例外を振り分け

(用件の内容を文脈で読み取り、定型は一次回答の下書き、判断が要る案件(クレーム・例外要望)は理由を添えて人へ振り分ける)

あらかじめ設計したシナリオ/IVRの分岐に沿った自動応答が中心。例外の判断や取り次ぎ内容の組み立ては人が担う

既存ツール・ワークフロー連携

既存の手順に合わせて組み込む

(FAQ・トークスクリプトや承認フローを踏まえ、コンタクトセンターシステム・CRM・台帳・問い合わせ管理などの既存の仕組みへ自社ルールで連携できる)

対応チャネルや外部連携の範囲は製品により差がある。シナリオ・FAQ・運用ルールの整備が前提

向いている使い方

一次回答・後処理の人手を削減

(受付だけでなく、一次回答の下書き・後処理の入力・台帳化まで人手が重い運用を、一気通貫で軽くしたい場合)

着信をまとめて振り分け・録音・可視化したい、よくある質問を自動応答(ボイスボット)で受けたい、対応状況をモニタリングしたい場合

費用(目安)

業務量に応じた個別お見積もり

(任せる呼種別・件数・一次回答や後処理の範囲に応じて設計。応対前後の工程まで含めて検討する)

席数・利用人数・通話量・機能などに応じた料金が一般的(製品による)

※本比較は一般的な傾向に基づく整理です。コンタクトセンターシステムは『受付・振り分け・録音・可視化・定型応答という土台』に強みがあり、本記事はその価値を前提に、応対前後の運用作業まで担うAI社員を補完関係として位置づけています。各サービスの機能・対応範囲・料金は各社公式情報が最新です。実際の適合性は入電規模・呼種別・既存システム環境により異なります。クレームの最終対応・例外的な要望への判断・顧客への約束や契約に関わる判断は人が担う前提です。

コールセンターのAI活用・効率化の進め方

コールセンターの効率化を検討するときは、まず『どんな問い合わせ(呼種別)が、どれくらいの件数で来て、入電対応・一次回答・取り次ぎ・後処理・分析のどこに一番時間がかかっているか』を書き出すことから始めます。一次回答が課題なのか、取り次ぎの割り込みが課題なのか、後処理(通話後の入力)が課題なのか、分析・レポートの集計が課題なのかで、コンタクトセンターシステムやボイスボットで足りるか、AI社員まで含めるかが変わります。

次に、件数が多く形式が決まっている問い合わせ(たとえば営業時間・手続き方法・配送状況など)から小さく試します。コンタクトセンターシステムやボイスボットは『受付・振り分け・録音・定型応答の土台』として効果が出やすい一方、個別事情に合わせた一次回答の組み立て・通話内容の要約入力(後処理)・問い合わせの台帳転記は人手で残りがちです。これらは、システムで受付・録音・可視化したうえで、AI社員が一次回答の下書き・FAQ照合・後処理入力・台帳化まで自社ルールどおりに進め、判断が要る点(クレーム・例外要望・顧客への約束)だけ人に回す形にすると、応対前後まで含めて時間を測れます。

判断の物差しは、システム単体の利用料金だけでなく『コールセンターに関わる一連の作業(入電対応+一次回答+取り次ぎ+後処理+分析)に毎月どれだけ人手がかかっているか』です。料金や効果は入電規模・呼種別・既存システム環境により異なるため、固定額ではなく業務量に応じた個別のお見積もりで検討するのが適切です。クレームの最終対応や顧客への約束は、自動化の対象から外し人が担う前提で設計します。

  • ステップ1: 呼種別(問い合わせの種類)・件数・各工程(受付/一次回答/取り次ぎ/後処理/分析)の所要時間を書き出して見える化する。
  • ステップ2: 課題が『一次回答』『取り次ぎ』『後処理』『分析』のどれかを切り分け、コンタクトセンターシステム/ボイスボット単体かAI社員併用かを決める。
  • ステップ3: 件数が多く形式が決まっている問い合わせ(営業時間・手続き方法・配送状況など)から小さく試す。
  • ステップ4: 一次回答の下書き+後処理の入力+台帳化までの所要時間を導入前後で比較し、対象の呼種別を広げる。
AI活用の進め方4ステップ
  1. 01呼種別と工程を把握呼種別と件数を書き出します。受付や一次回答、取り次ぎ、後処理、分析の所要時間を見える化します。
  2. 02課題を切り分ける課題が一次回答か取り次ぎか、後処理か分析かを切り分けます。システム単体かAI社員併用かを決めます。人が担う
  3. 03小さく試す件数が多く形式が決まっている問い合わせから試します。営業時間や手続き方法、配送状況などが候補です。
  4. 04前後で比較する一次回答の下書きから後処理の入力、台帳化までの時間を導入前後で比べます。対象の呼種別を広げます。

クレームの最終対応と顧客への約束は人が担う前提で設計します。

よくある質問(FAQ)

コンタクトセンターシステム(ボイスボット)とAI社員はどう違いますか?
コンタクトセンターシステムやボイスボットは『着信の振り分け・録音・可視化・定型質問の自動応答という土台』、AI社員は『その土台の上で発生する一次回答の下書き作成・FAQ照合・通話後の要約入力(後処理)・問い合わせの台帳化・取り次ぎ』まで自社の手順で担う仕組みです。システムが器、AI社員が器を埋める応対の作業、と考えると分かりやすく、両者は競合せずつなげて使えます。
AIに任せれば、コールセンターは無人化できますか?
よくある定型の問い合わせの自動応答や、一次回答の下書き・後処理の入力は大きく省力化できますが、すべてを無人にすることは想定していません。クレームの最終対応、例外的な要望への判断、顧客への約束や契約に関わる判断は人が担う前提です。AIは一次回答や後処理のたたき台を作り、判断が要る案件を人に振り分ける役割であり、最終対応を代替するものではありません。
すでにコンタクトセンターシステムを使っています。AI社員に乗り換えが必要ですか?
乗り換えではなく併用が基本です。受付・振り分け・録音・可視化に強いシステムはそのまま活かし、一次回答の組み立て・通話後の入力(後処理)・問い合わせの台帳化が人手で重い場合に、その部分をAI社員に任せる形が現実的です。システムで受付・録音し、AI社員が一次回答や後処理まで進める分担にできます。
クレーム対応もAIに任せられますか?
クレームの最終対応はAIに任せず、人が担う設計を推奨します。AI社員は、通話内容や問い合わせの中から『クレーム・要対応』のものを早めに拾って理由を添えて担当者へ振り分けたり、対応履歴の入力(後処理)を肩代わりしたりする支援はできますが、謝罪や解決の判断・顧客への約束は人が行う前提にします。
後処理(通話後の入力)はどこまで自動化できますか?
通話の文字起こしや要約、定型の項目(呼種別・対応結果など)の入力、台帳への転記は、AI社員が下書きまで担いやすい領域です。一方で、入力内容の最終確認や、例外的な案件の記録の取り扱いは人が確認する設計が安全です。すべてを自動入力にするのではなく、定型はAI・確認は人、と切り分けます。
どのサービスを選べばよいですか?
入電の規模(席数・月間コール数)、自社で一番負担が大きい工程(一次回答か、取り次ぎか、後処理か、分析か)、電話以外のチャネルも統合したいか、既存のCRM・台帳・社内システムとの連携、で適した手段が変わります。本記事で挙げた各サービスの機能・対応範囲・料金は公式サイトが最新です。一次回答の下書き・後処理の入力・台帳化まで自動化したい場合は、AI社員との組み合わせもあわせて検討してください。

結論

コールセンターの負担は、『電話を受けて話すこと』だけでなく『同じ質問への一次回答』『通話後の入力(後処理)』『よく来る質問の集計』にもあります。コンタクトセンターシステムやボイスボットは、着信の振り分け・録音・可視化・定型応答という土台として有効ですが、個別事情に合わせた一次回答の組み立て・通話内容の要約入力・問い合わせの台帳転記・レポートの気づきは別物として人手で残りがちです。

だからこそ、受付・振り分け・録音・可視化・定型応答はコンタクトセンターシステム、応対前後の運用の手続きはAI社員、という役割分担が現実的です。システムで受付・録音した運用を、AI社員が自社の手順どおりに一次回答の下書き・FAQ照合・後処理入力・台帳化まで進め、判断が要る点だけ人に振り分ける——この一気通貫の設計にすると、コールセンターを入電から後処理・分析までまとめて軽くできます。クレームの最終対応・顧客への約束・契約に関わる判断は、いずれの場合も人が担う前提です。

まずは件数の多い呼種別を一つ選び、一次回答の下書きや後処理の入力から小さく試すことをおすすめします。電話受付・カスタマーサポート・AIチャットボットなど関連する業務別の記事や、AI社員の費用の考え方とあわせてご検討ください。

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